【助詞】助詞の選び方|動詞と助詞の組み合わせ②

中級レベルの動詞と助詞の組み合わせを説明するアイキャッチ画像。まちがえやすい動詞を示すデザイン。 日本語の助詞

Intermediate verb–particle combinations — common mistakes and correct usage

この記事について

前回の「基本動詞と助詞の組み合わせ①」では、よく使う基本の動詞と助詞の組み合わせをまとめました。
今回の「動詞と助詞の組み合わせ②」では、学習者がもっとまちがえやすい動詞を中心に、やさしく整理します。

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1. 意味(基本の違い)

この章では、中級レベルでよくまちがえる助詞の使い分けの「基本イメージ」と、主要な動詞と助詞の組み合わせを一覧で整理します。

  • 「に」=対象・相手・到着点・原因
  • 「と」=会話・共同
  • 「を」=通過・対象
  • 「から」=出発点
  • 「で」=場所・場面

動詞と助詞の組み合わせ一覧

動詞よく使う助詞ポイント
相談する「と」/「に」共同=「と」、相談相手=「に」
電話する「に」電話の相手は「に」
連絡する「に」連絡する相手は「に」
質問する「に」質問する相手は「に」
手伝う「を」助ける相手は「を」
乗る「に」乗る対象は「に」
降りる「を」/「から」場所=「を」、出発点=「から」
通る「を」通る場所は「を」
渡る「を」渡る場所は「を」
出る「を」/「から」場所=「を」、出発点=「から」
似ている「に」似ている対象は「に」
驚く「に」驚く原因は「に」
感動する「に」感動の対象は「に」
影響を受ける「に」影響を受ける対象は「に」
興味がある「に」興味の対象は「に」
参加する「に」参加する対象は「に」
申し込む「に」申し込む対象は「に」
失敗する「に」/「で」対象=「に」、場面=「で」
成功する「に」成功した対象は「に」
注意する「に」叱る相手・気をつける対象=「に」

2. 文型

〈名詞〉に
  → 相談する相手・乗る対象・感情の対象
〈名詞〉と
  → 共同・会話
〈名詞〉を
  → 通る場所・渡る場所・出る場所
〈名詞〉から
  → 出発点
〈名詞〉で
  → 行為の場面

3. 使い方・使い分け

この章では、動詞ごとに助詞の使い方を例文とポイントで整理します。

人に関係する動詞(「に」/「と」/「を」)

相談する → 「と」/「に」

例:

  • 先生と相談します。(いっしょに考える)
  • 先生に相談します。(相談を持ちかける)

ポイント:
共同=「と」
相談相手=「に」

電話する → 「に」

例:

  • 友だちに電話します。
  • 会社に電話しました。

ポイント:
電話の相手は「に」

連絡する → 「に」

例:

  • 先生に連絡します。
  • 友だちに連絡しました。

ポイント:
連絡する相手は「に」

質問する → 「に」

例:

  • 先生に質問します。
  • 店の人に質問しました。

ポイント:
質問する相手は「に」

手伝う → 「を」

例:

  • 友だちを手伝います。
  • 先生を手伝いました。

ポイント:
助ける相手は「を」

動きに関係する動詞(「に」/「を」/「から」)

乗る → 「に」

例:

  • 電車に乗ります。
  • バスに乗りました。

ポイント:
乗る対象は「に」

降りる → 「を」/「から」

例:

  • 電車を降ります。
  • 電車から降ります。

ポイント:
場所=「を」
出発点=「から」

通る → 「を」

例:

  • 公園を通ります。
  • 道を通って学校へ行きます。

ポイント:
通る場所は「を」

渡る → 「を」

例:

  • 橋を渡ります。
  • 道を渡ってください。

ポイント:
・渡る場所は「を」

出る → 「を」/「から」

例:

  • 部屋を出ます。
  • 家から出ます。

ポイント:
場所=「を」
出発点=「から」

感情・思考に関係する動詞(「に」)

似ている → 「に」

例:

  • お母さんに似ています。
  • この味はチョコレートに似ています。

ポイント:
似ている対象は「に」

驚く → 「に」

例:

  • そのニュースに驚きました。
  • 大きな音に驚きました。

ポイント:
驚く原因は「に」

感動する → 「に」

例:

  • 映画に感動しました。
  • 話に感動しました。

ポイント:
感動の対象は「に」

影響を受ける → 「に」

例:

  • 友だちに影響を受けました。
  • 音楽に影響を受けています。

ポイント:
影響を受ける対象は「に」

興味がある → 「に」

例:

  • 日本語に興味があります。
  • 文化に興味があります。

ポイント:
興味の対象は「に」

行為に関係する動詞(「に」/「で」/「を」)

参加する → 「に」

例:

  • 大会に参加します。
  • イベントに参加しました。

ポイント:
参加する対象は「に」

申し込む → 「に」

例:

  • 日本語クラスに申し込みます。
  • ツアーに申し込みました。

ポイント:
申し込む対象は「に」

失敗する → 「に」/「で」

例:

  • テストに失敗しました。
  • 仕事で失敗しました。

ポイント:
対象=「に」
場面=「で」

成功する → 「に」

例:

  • プロジェクトに成功しました。
  • 実験に成功しました。

ポイント:
成功した対象は「に」

注意する → 「に」

例:

  • 子どもに注意します。(叱る)
  • 車に注意します。(気をつける)

ポイント:
叱る相手=「に」
気をつける対象=「に」

4. よくある間違い

× 電車を乗ります。
○ 電車に乗ります。(乗る対象は「に」)

× 道に渡ります。
○ 道を渡ります。(渡る対象は「を」)

× イベントを参加します。
○ イベントに参加します。(参加する対象は「に」)

× 友だちを相談します。
○ 友だちに相談します。(相談相手は「に」)

○家を出ます。/ ○家から出ます。→ 意味が少し違う

5. まとめ

この章では、動詞によって助詞がどのように決まるかを整理しました。助詞は文の意味を大きく変えるため、動詞とセットで覚えることが大切です。

  • 人に関係する動詞は「に」が多い
  • 動きに関係する動詞は「を」「に」「から」が中心
  • 感情・思考の動詞はほとんど「に」
  • 行為の動詞は「に」「で」「を」を使い分ける

特に、乗る=「に」/渡る=「を」/参加する=「に」 など、「動詞ごとに助詞が決まっている」ものは確実に覚えましょう。

6. よくある質問

Q1. 「降りる」は「を」と「から」どちらが正しい?
A. どちらも自然です。
・会話では「を」が多い
・説明では「から」もよく使われます

Q2. 「注意する」はどう使い分ける?
A.
・人に注意する=叱る
・〜に注意する=気をつける

Q3. 「手伝う」はどうして「を」?
A. 「人を手伝う」は「人を助ける」という意味で、対象を表す「を」を使います。

7. 練習問題

次の文の( )に入る最も自然な助詞を選んでください。

  1. 先生( )質問します。
  2. 道( )渡ってください。
  3. 大会( )参加します。
  4. 家( )出ます。
  5. そのニュース( )驚きました。

8. 解答・解説

  1. 「に」
     質問する相手は「に」。
  2. 「を」
     渡る場所は「を」。
  3. 「に」
     参加する対象は「に」。
  4. 「を」
     出る場所は「を」。 ※「家から出ます」もOK。
  5. 「に」
     驚く原因は「に」。

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