【N3】「〜ことにする/〜ことにしている」の意味・使い方

JLPT N3文法「ことにする」「ことにしている」を示すアイキャッチ画像。黄色背景にN3ラベルと学習アイコンが配置されたデザイン。 JLPT N3 文法

「〜ことにする/〜ことにしている」は、日常会話でもビジネスでもよく使われる表現です。
どちらも「自分で決めた行動」を表しますが、実はニュアンスが少し違います。
この記事では、その違いをシンプルに整理しながら、自然に使える例文も紹介します。

この記事でわかること

  • 「〜ことにする」と「〜ことにしている」の意味の違い
  • 動詞との接続ルール
  • 会話・ビジネスで使える自然な例文
  • 「〜ようにする」「〜ことになっている」との違い
  • よくある間違いと正しい使い方
  • 練習問題で理解を確認できる

はじめに

「〜ことにする/〜ことにしている」は、どちらも“自分で決めた行動”を表す文型です。 ただし、今決めたことなのか、続けている習慣なのかで使い分けが変わります。 また、「〜ようにする」「〜ことになっている」など似ている文型も多く、最初は混乱しやすい表現です。 この記事では、意味の違い・使い方・例文を整理しながら、自然に使えるポイントをまとめます。

関連:
【N3】「〜ようだ」|意味・使い方・例文・みたいだ/らしいとの違い
【N3】「〜みたいだ」|意味・使い方・例文・ようだ/らしいとの違い
【N3】「〜はずだ」|意味・使い方・例文・に違いないとの違い
【N3文法まとめ】意味・使い方・例文・比較・練習問題の総まとめ

1. この文法のポイント(ざっくり概要)

  • レベル:JLPT N3
  • 意味:
    ~ことにする:自分の意思で「〜と決める」
    ~ことにしている:自分で決めたことを「習慣にしている」
  • ニュアンス:
    その場で決める/続けている習慣
    ※「~ことにする」は “今この瞬間に決めた” というイメージ
  • よく一緒に使う言葉:
    今日から/これから/毎日/毎週/しばらく/ずっと

2. 意味とニュアンス

■ 基本の意味

  • ~ことにする:自分の意思で「〜と決める」

  • ~ことにしている:自分で決めたことを「習慣にしている」
    ※「~ことにしている」は現在形だけど、決めたのは過去

■ ニュアンス・イメージ

  • ~ことにする:その場で決める感じ(決めた瞬間)
  • ~ことにしている:続けている習慣・自分のルール

3. 文型

  • 〈動詞辞書形〉ことにする/ことにしている
  • 〈動詞ない形〉ことにする/ことにしている

よく使う形:

  • ことにする
  • ことにしている
  • ことにした(過去)
  • ことにしている(現在の習慣)

4. 例文

■ 日常会話の例文

  • 明日から早く寝ることにする。
  • 健康のために毎朝散歩することにしている。
  • 無駄遣いをやめることにした。
  • しばらく甘いものを食べないことにする。
  • 毎週金曜日は外食しないことにしている。
  • 今年は旅行に行かないことにした。
  • 夜はスマホを見ないことにしている。
  • 毎日10分だけでも日本語の本を読むことにしている。
  • 夜はゲームをしないことにしている。(否定形の例)

■ フォーマルな場面の例文

  • 会議は毎週火曜日に行うことにしております。
  • 今年から新しいシステムを導入することにいたしました。
  • 社内イベントはオンラインで実施することにいたしました。
  • 重要な連絡はメールで行うことにしております。
  • 来月から勤務時間を変更することにいたしました。

5. 応用:この文法はこんな場面にも使う

  • 自分のルールを決める
  • 会社・グループの方針を決める
  • 習慣化した行動を説明する
  • 決意・宣言を表す

(補足)
「~ことにする」はその場で決める、
「~ことにしている」は続けている習慣
というイメージで理解するとわかりやすい。

6. 似ている文法との違い

■ 「〜ことにする」と「〜ようにする」

  • ことにする:自分の意思で決める
    例:毎日30分勉強することにする。
  • ようにする:努力して習慣に近づける
    例:毎日30分勉強するようにする。

使い分けのポイント:

  • 決定 → ことにする
  • 努力 → ようにする

関連:
【違い】「〜ように」と「〜ために」の違い

■ 「〜ことにしている」と「〜ことになっている」

  • ~ことにしている:自分で決めた習慣
    例:夜10時以降はスマホを見ないことにしている。
  • ~ことになっている:決まり・規則(自分の意思ではない)
    例:会社では9時までに出社することになっている。

使い分けのポイント:

  • 自分のルール → ことにしている
  • 決まり・規則 → ことになっている

関連:
【違い】「〜ている」の3つの意味(進行・習慣・状態)

7. 日本語教師の視点

7-1. 授業でよくある間違い

私の授業では、学習者が「〜ことにする/〜ことにしている」を次のように誤解することがよくあります。

  • × 来月から運動することにしている。(未来の決定)
    → 未来の決定は「ことにする」。
  • × 毎日日本語を勉強することにする。(習慣の意味×)(今決めた場合はOK)
    → 習慣は「ことにしている」。
  • × 夜はスマホを見ないことにしたいです。(希望+決定)
    → 「したい」は不自然。「見ないようにしたい」が自然。

学習者は「決める=ことにする」「習慣=ことにしている」という区別が曖昧になりやすく、未来の決定と現在の習慣を混同することが多いです。

7-2. 学習者の母語による特徴

  • 中国語話者:「決定」「打算」などの表現と混同し、未来の決定でも習慣でも同じ形を使ってしまう。
  • 英語話者:“decide to〜” と “I make it a rule to〜” の違いが曖昧で、ことにする/しているの区別が難しい。
  • ベトナム語話者:習慣表現が少なく、「ことになっている」と「ことにしている」を混同しやすい。

授業では「決めた瞬間 → ことにする」「続けている習慣 → ことにしている」と、時間のイメージを強調すると理解が早くなります。

7-3. 授業での説明のコツ(板書の流れ)

私は板書で次のように整理しています。

① 今決めたこと → ことにする
② 過去に決めて続けていること → ことにしている
③ 自分の意思ではない決まり → ことになっている

この「時間の流れ(決定の瞬間/継続/規則)」を見せると、学習者が自然に使い分けられるようになります。

7-4. 教室でよく使うリアルな例文

  • 授業の前に必ずホワイトボードをきれいにすることにしている。
  • 学生が増えたので、教室を広く使うことにした。
  • テストの前日は宿題を出さないことにしている。
  • プリントが机に並んでいる。先生は準備することにしているようだ。

教室の場面を使うと、学習者が自分の経験と結びつけて理解しやすくなります。

8. よくある間違い

  • 間違い:毎日運動することにしているつもりです。
    理由:つもり+ことにしている は不自然。
    正しい文:毎日運動するようにしています。
  • 間違い:来月から日本語を勉強することにしている。(未来の決定)
    理由:未来の決定は「ことにする」を使う。
    正しい文:来月から日本語を勉強することにする。

9. この文法を使うときのコツ

  • 「決めた瞬間」→ ことにする
  • 「続けている習慣」→ ことにしている
  • 時間の言葉(今日から/毎日/これから)と相性が良い
  • 丁寧にしたいときは「~ことにしております」

10. 練習問題

次の文の意味に合うように、( )に入る形を考えてください。

  1. 今日は雨なので、出かけない( )。
    A:ことにする
    B:ことにしている
  2. 私の家では、夜9時以降はテレビをつけない( )。
    A:ことにしている
    B:ことになっている
  3. 来月からお金を貯めるため、外食を減らす( )。
    A:ことにする
    B:ことにしている
  4. 友だちに会う前に、必ず連絡する( )。
    A:ことにしている
    B:ことにする
  5. 健康診断の結果を見て、運動を始める( )。
    A:ことにした
    B:ことにしている
  6. 今年は毎日日本語を30分勉強する( )。
    A:ことにする
    B:ことにしている
  7. この学校では、教室での飲食は禁止という( )。
    A:ことにしている
    B:ことになっている
  8. これから毎日10分だけストレッチをする( )。
    A:ことにする
    B:ようにする
  9. 私の会社では、毎朝10時にミーティングをする( )。
    A:ことにしている
    B:ことになっている
  10. ダイエットのため、甘いものを食べない( )。
    A:ことにする
    B:ことにしている

11. 解答・解説

  1. A:ことにする
    → 今日の状況を見て「今決めた」ことだから。
  2. A/B(両方正解)
    → A:家族が自分たちで決めたルール
    → B:家の決まりとして存在しているルール
  3. A:ことにする
    → 未来の決定は「ことにする」。
  4. A:ことにしている
    → 「必ず連絡する」という習慣。
  5. A:ことにした
    → 結果を見て「決めた瞬間」。
  6. A/B(両方正解)
    → A:今年の目標として今決めた
    → B:すでに習慣として続けている
  7. B:ことになっている
    → 学校の決まり。
  8. A/B(両方正解)
    → A:決意
    → B:努力して続けるイメージ
  9. B:ことになっている
    → 会社の規則。
  10. A:ことにする
    → ダイエットのための決意。

12. まとめ

  • 意味:意思の決定(ことにする)/習慣(ことにしている)
  • 文型:〈動詞辞書形〉ことにする/ことにしている
       〈動詞ない形〉ことにする/ことにしている
  • よく使う場面:決意・習慣・ルール
  • いっしょに覚えたい文法:ようにする/ことになる

13. 比較表「〜ことにする・〜ことにしている・〜ことになっている」

文法意味ニュアンス例文
ことにする自分で決める意思・決定今年から運動することにする。
ことにしている決めたことを続ける習慣・ルール化毎朝散歩することにしている。
ことになっている決まり・結果自分の意思ではない来月から転勤することになっている。

関連記事

【N3文法まとめ】意味・使い方・例文・比較・練習問題の総まとめ
【N3】N3文法まとめ(総合)|全体像・分類・学習ロードマップ
【違い】「〜みたいだ」「〜らしい」「〜ようだ」の違い
【N3】「〜そうだ(様態)」|意味・使い方・例文・ようだ/みたいだとの違い
【N3】「〜はずだ」|意味・使い方・例文・に違いないとの違い

コメント

タイトルとURLをコピーしました