Intermediate verb–particle combinations — common mistakes and correct usage
この記事について
前回の「基本動詞と助詞の組み合わせ①」では、よく使う基本の動詞と助詞の組み合わせをまとめました。
今回の「動詞と助詞の組み合わせ②」では、学習者がもっとまちがえやすい動詞を中心に、やさしく整理します。
関連:
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→【助詞】文型でわかる助詞の使い方|に・で・を・と・から・の
→【助詞】助詞の選び方|基本動詞と助詞の組み合わせ①
→【助詞】助詞の選び方|動詞と助詞の組み合わせ③(練習問題)
1. 意味(基本の違い)
この章では、中級レベルでよくまちがえる助詞の使い分けの「基本イメージ」と、主要な動詞と助詞の組み合わせを一覧で整理します。
- 「に」=対象・相手・到着点・原因
- 「と」=会話・共同
- 「を」=通過・対象
- 「から」=出発点
- 「で」=場所・場面
動詞と助詞の組み合わせ一覧
| 動詞 | よく使う助詞 | ポイント |
|---|---|---|
| 相談する | 「と」/「に」 | 共同=「と」、相談相手=「に」 |
| 電話する | 「に」 | 電話の相手は「に」 |
| 連絡する | 「に」 | 連絡する相手は「に」 |
| 質問する | 「に」 | 質問する相手は「に」 |
| 手伝う | 「を」 | 助ける相手は「を」 |
| 乗る | 「に」 | 乗る対象は「に」 |
| 降りる | 「を」/「から」 | 場所=「を」、出発点=「から」 |
| 通る | 「を」 | 通る場所は「を」 |
| 渡る | 「を」 | 渡る場所は「を」 |
| 出る | 「を」/「から」 | 場所=「を」、出発点=「から」 |
| 似ている | 「に」 | 似ている対象は「に」 |
| 驚く | 「に」 | 驚く原因は「に」 |
| 感動する | 「に」 | 感動の対象は「に」 |
| 影響を受ける | 「に」 | 影響を受ける対象は「に」 |
| 興味がある | 「に」 | 興味の対象は「に」 |
| 参加する | 「に」 | 参加する対象は「に」 |
| 申し込む | 「に」 | 申し込む対象は「に」 |
| 失敗する | 「に」/「で」 | 対象=「に」、場面=「で」 |
| 成功する | 「に」 | 成功した対象は「に」 |
| 注意する | 「に」 | 叱る相手・気をつける対象=「に」 |
2. 文型
〈名詞〉に
→ 相談する相手・乗る対象・感情の対象
〈名詞〉と
→ 共同・会話
〈名詞〉を
→ 通る場所・渡る場所・出る場所
〈名詞〉から
→ 出発点
〈名詞〉で
→ 行為の場面
3. 使い方・使い分け
この章では、動詞ごとに助詞の使い方を例文とポイントで整理します。
人に関係する動詞(「に」/「と」/「を」)
相談する → 「と」/「に」
例:
- 先生と相談します。(いっしょに考える)
- 先生に相談します。(相談を持ちかける)
ポイント:
共同=「と」
相談相手=「に」
電話する → 「に」
例:
- 友だちに電話します。
- 会社に電話しました。
ポイント:
電話の相手は「に」
連絡する → 「に」
例:
- 先生に連絡します。
- 友だちに連絡しました。
ポイント:
連絡する相手は「に」
質問する → 「に」
例:
- 先生に質問します。
- 店の人に質問しました。
ポイント:
質問する相手は「に」
手伝う → 「を」
例:
- 友だちを手伝います。
- 先生を手伝いました。
ポイント:
助ける相手は「を」
動きに関係する動詞(「に」/「を」/「から」)
乗る → 「に」
例:
- 電車に乗ります。
- バスに乗りました。
ポイント:
乗る対象は「に」
降りる → 「を」/「から」
例:
- 電車を降ります。
- 電車から降ります。
ポイント:
場所=「を」
出発点=「から」
通る → 「を」
例:
- 公園を通ります。
- 道を通って学校へ行きます。
ポイント:
通る場所は「を」
渡る → 「を」
例:
- 橋を渡ります。
- 道を渡ってください。
ポイント:
・渡る場所は「を」
出る → 「を」/「から」
例:
- 部屋を出ます。
- 家から出ます。
ポイント:
場所=「を」
出発点=「から」
感情・思考に関係する動詞(「に」)
似ている → 「に」
例:
- お母さんに似ています。
- この味はチョコレートに似ています。
ポイント:
似ている対象は「に」
驚く → 「に」
例:
- そのニュースに驚きました。
- 大きな音に驚きました。
ポイント:
驚く原因は「に」
感動する → 「に」
例:
- 映画に感動しました。
- 話に感動しました。
ポイント:
感動の対象は「に」
影響を受ける → 「に」
例:
- 友だちに影響を受けました。
- 音楽に影響を受けています。
ポイント:
影響を受ける対象は「に」
興味がある → 「に」
例:
- 日本語に興味があります。
- 文化に興味があります。
ポイント:
興味の対象は「に」
行為に関係する動詞(「に」/「で」/「を」)
参加する → 「に」
例:
- 大会に参加します。
- イベントに参加しました。
ポイント:
参加する対象は「に」
申し込む → 「に」
例:
- 日本語クラスに申し込みます。
- ツアーに申し込みました。
ポイント:
申し込む対象は「に」
失敗する → 「に」/「で」
例:
- テストに失敗しました。
- 仕事で失敗しました。
ポイント:
対象=「に」
場面=「で」
成功する → 「に」
例:
- プロジェクトに成功しました。
- 実験に成功しました。
ポイント:
成功した対象は「に」
注意する → 「に」
例:
- 子どもに注意します。(叱る)
- 車に注意します。(気をつける)
ポイント:
叱る相手=「に」
気をつける対象=「に」
4. よくある間違い
× 電車を乗ります。
○ 電車に乗ります。(乗る対象は「に」)
× 道に渡ります。
○ 道を渡ります。(渡る対象は「を」)
× イベントを参加します。
○ イベントに参加します。(参加する対象は「に」)
× 友だちを相談します。
○ 友だちに相談します。(相談相手は「に」)
○家を出ます。/ ○家から出ます。→ 意味が少し違う
5. まとめ
この章では、動詞によって助詞がどのように決まるかを整理しました。助詞は文の意味を大きく変えるため、動詞とセットで覚えることが大切です。
- 人に関係する動詞は「に」が多い
- 動きに関係する動詞は「を」「に」「から」が中心
- 感情・思考の動詞はほとんど「に」
- 行為の動詞は「に」「で」「を」を使い分ける
特に、乗る=「に」/渡る=「を」/参加する=「に」 など、「動詞ごとに助詞が決まっている」ものは確実に覚えましょう。
6. よくある質問
Q1. 「降りる」は「を」と「から」どちらが正しい?
A. どちらも自然です。
・会話では「を」が多い
・説明では「から」もよく使われます
Q2. 「注意する」はどう使い分ける?
A.
・人に注意する=叱る
・〜に注意する=気をつける
Q3. 「手伝う」はどうして「を」?
A. 「人を手伝う」は「人を助ける」という意味で、対象を表す「を」を使います。
7. 練習問題
次の文の( )に入る最も自然な助詞を選んでください。
- 先生( )質問します。
- 道( )渡ってください。
- 大会( )参加します。
- 家( )出ます。
- そのニュース( )驚きました。
8. 解答・解説
- 「に」
質問する相手は「に」。 - 「を」
渡る場所は「を」。 - 「に」
参加する対象は「に」。 - 「を」
出る場所は「を」。 ※「家から出ます」もOK。 - 「に」
驚く原因は「に」。


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